トロントに来たばかりだと、バス・地下鉄・ストリートカーなど交通手段は多いのに、料金の仕組みや乗り方、支払い方法が複雑に感じませんか?
特にワーホリや短期滞在の旅行者にとっては、「どのチケットを買えばお得?」「アプリは必要?」といった疑問が尽きません。
そこでこの記事では、TTC(Toronto Transit Commission)を中心に、料金体系や乗車の流れ、便利なアプリの活用方法、さらに節約のコツまでをわかりやすく解説します。
これを読めば、トロントの公共交通をスムーズに使いこなし、通勤や観光をより快適に楽しめるようになります。

わけもん
この記事はこんな人におすすめ!
- トロントの交通機関を初めて使う人
- お得に移動したいワーホリの方
- 観光を効率よく回りたい旅行者
現地在住者としての実体験も交えて解説するので、初めてでも安心して使えるようになります。
トロントの主な交通手段4つを紹介!
トロントには、TTCを中心に郊外電車や空港アクセス列車、シェアサイクルなど、目的や距離に合わせて使い分けられる複数の交通手段があります。
それぞれの運行範囲・料金・使い方を理解しておくことで、時間とお金を無駄にせず、スムーズに移動できます。
トロントの公共交通の種類は以下の4つです。
TTC(Toronto Transit Commission)
交通機関 | 主な特徴 | 運行時間 |
---|---|---|
地下鉄(Subway) | 主要観光地やダウンタウンを効率よく移動可能 | 朝5時〜深夜1時頃 |
バス(Bus) | 地下鉄の届かない住宅街や郊外もカバー | 路線により24時間運行あり |
ストリートカー(Streetcar) | 市内の大通りを走り、車窓から街並みを楽しめる | 路線による |
全て料金は均一で、PRESTOカードやTTCアプリ、現金で支払い可能です。また、2時間以内なら追加料金なしで乗り継ぎ可能です。
GO Transit(郊外バス)
緑色のGO Train(電車)とGO Bus(高速バス)があり、トロント中心部のユニオン駅から郊外都市(ミシサガ、オークビル、ハミルトン、ナイアガラフォールズ)へアクセスできます。
運賃は距離制で、通勤者だけでなく、週末の観光にも活躍します。
UP Express(特急列車)
トロント・ピアソン国際空港とダウンタウン(Union Station)を約25分で結ぶ特急列車。所要時間は約25分、15分ごとに運行されており、タクシーやシャトルバスよりも早く快適に移動できます。
車内はWi-Fi完備、スーツケース置き場もあり、旅行者に特におすすめ。
Bike Share Toronto(レンタサイクル)
ダウンタウンを中心に630以上のステーション、6,000台以上の自転車を設置。30分以内の利用なら低料金で、短距離移動や観光スポット巡りに最適です。
スマホアプリから借りられ、好きなステーションで返却可能。地下鉄やバスと組み合わせて使うとさらに便利です。

わけもん
通勤・観光・空港移動まであらゆるシーンにあわせて最適な交通手段を選んでください!
トロントのメイン交通機関:TTCの料金とPRESTOカードの使い方とは
TTCの支払い方法は基本的にPRESTOカードか現金払いの2種類が主流です。
- PRESTOカードとは..
チャージ式ICカードで、改札や車内の端末にタップして利用。
Apple Payに追加してスマホやApple Watchでタッチ決済も可能。また、チャージや定期券の購入はオンライン・アプリ・駅の券売機で可能です。
料金は以下の通りです。
- 大人料金
- PRESTOカード/モバイルアプリ
- $3.30
- 現金払い
- $3.35(おつりは出ません)
- シニア・学生(PRESTO使用時)
- $2.35
- PRESTOカード/モバイルアプリ
※6〜12歳の子どもは割引料金、5歳以下は無料
また、現金で払った際には、運転手や改札から白い紙のトランスファーチケットがもらえます。これを持っていれば、記載された時間以内(約2時間)であればTTC内の別路線に追加料金なしで乗り継ぎ可能です。紙を失くすと割引が効かないため注意してください。
- 定期券(Monthly Pass/Day Pass)
- Monthly Pass(大人)
- 約$156で1か月乗り放題(PRESTOカードに登録)
- Monthly Pass(学生/シニア)
- 約$128で1か月乗り放題(要割引設定)
- Day Pass(大人)
- $13.50で1日乗り放題(アプリまたは券売機で購入)
- Monthly Pass(大人)
いずれもオンライン購入・チャージ可能で、駅に行かずに準備できます。
気をつけてほしいのが、Monthly Passは支払ってから1ヶ月間使えるわけではなく、カレンダー月単位です。
例えば、4月15日に購入しても使える期間は、4月1日から4月30日までです。
つまり、途中購入でも料金は同じため、月初に買うのが最もお得です!
- 語学学校に通っている人
- 20日間以上、通勤にバスや電車を使う人

わけもん
学生料金を利用する場合は、PRESTOカードに「学生プロファイル」を設定する必要があります!
TTCを乗る際に押さえておきたい主要な路線やおすすめの利用シーン
TTCは地下鉄・バス・ストリートカーが市内を網の目のように走っており、観光スポットや生活圏へのアクセスがしやすいのが特徴です。
路線ごとの特徴とおすすめの利用シーンを知っておくと、移動がぐっとスムーズになります。
主要観光地を回る際には地下鉄がおすすめ!4つの主要路線をそれぞれ解説
地下鉄は、以下の4つの路線があります。
- Line1(Yonge-University)
- 黄色の環状路線。ユニオン駅(Union station)、ロイヤルオンタリオ博物館(Museum Station)、イートンセンター(Queen Station)など主要観光地を網羅。ダウンタウン観光の拠点として便利。
- Line2(Bloor-Danforth)
- 緑色の東西線。ケンジントンマーケットやグリークタウンへのアクセスに最適。観光よりもローカルエリア探索に向く。
- Line3(Scarborough)
- 青色の短距離路線で、Scarborough Centerなど郊外ショッピングモールへ。※今後閉鎖予定のため最新情報要確認
- Line4(Sheppard)
- 紫色の短距離東西線、ノースヨーク中心部のショッピングや住宅街へのアクセスに利用。
観光に便利な駅名
- Union(CNタワー、ロジャースセンター)
- St.Andrew(シアター街)
- Queen(イートンセンター)
- Museum(ロイヤルオンタリオ博物館)
すこし外れたところに行くにはバスがおすすめ!主要バス路線を解説
TTCバスは地下鉄の届かない住宅街や郊外エリアを網羅。主要道路に沿って運行し、本数が多い。
- 25 Don Mills:北部住宅街とLine2を結ぶ路線。
- 29 Dufferin:トロント動物園方面やイベント会場へアクセス可能。
- 501 Sherbourne:湖沿いエリアへの移動に便利。
- 24時間運行ルート(Blue Night Network)
午前1:30〜5:00頃まで運行。主要通りを走るため夜間や早朝の空港移動にも活躍。
例:320 Yonge、300 Bloor-Danforth
トロントに来たら是非乗ってほしいストリートカー!観光向けのルートとは?
道路上を走る路面電車で、市内の景色を楽しみながら移動できるのが魅力。主要道路沿いを運行し、観光向けルートも多い。
- 501 Queen
- トロント中心部を東西に走り、ショッピングやグルメ、ビーチエリアへのアクセスに便利。
- 504 King
- おしゃれなカフェやギャラリーが集まるキングストリートを通過。
- 510 Spadina
- チャイナタウンからウォーターフロントまで結ぶ人気ルート
トロントの乗り換えに役立つアプリ3選
トロントの公共交通を快適に使いこなすには、リアルタイム運行情報や乗り換えルートを確認できるアプリを活用するのが必須です。
以下の3つが特におすすめです!

わけもん
TTCは天候による遅延(特に冬)、工事による運休が起こることもあり、事前にアプリで確認することをおすすめします!
Transit App(リアルタイム運行情報)

引用:Transit App
Google Maps(乗り換え案内)

引用:Google Maps
My TTC(運休情報・遅延情報)

引用:My TTC
まとめ
今回の記事では、トロントの公共交通TTCを中心に、交通手段の種類、料金体系、主要路線、便利アプリについて解説しました。
- トロントの公共交通機関の種類は4つある
- 目的に合わせて使い分ける必要がある
- TTCはPRESTOカードを買うのがおすすめ(Apple Pay対応可能)
- 地下鉄の主要な駅を押さえておくと観光の時に役立つ
- 紹介した3つのアプリはダウンロード必須
現地在住者としてよく聞く質問も押さえながら紹介したので、初めてでも迷わずトロントの公共交通を使いこなせるはずです。あとは実際にPRESTOカードやアプリを準備し、観光や日常生活に役立ててみてください。